こんにちは。
今日は、最近読んだ本の中で、おすすめの一冊をご紹介致します。
「人間の分際」 著者 曽根綾子
今年7月30日に幻冬舎新書から発刊され、発売から2ヶ月足らずで30万部を売り上げたベストセラーです。
自分を見失いがちな物に溢れた現代社会の中で、本質だけを見極める。
作家として60年以上活躍されてきた著者のエッセーの中から、選りすぐりの知恵がつづられた珠玉の一冊となっています。
一節をご紹介致します。
(これから読まれるご予定の方はお避け下さい。)
人生のほんとうの意味は苦しみの中にある。
誰が言わなくても、雪国に住む者は、冬の辛さが無ければ、春が熟れないことを知っている。
東京の冬は毎日底抜けに明るく陽気だが、その分だけ春には匂いが欠けていることに気づいていない。
最近は、ことあるごとにこの一節を反芻し、味わい満たされております。
辛い苦しいは本来避けたくなるような嫌なこと。
その困難を乗り越えたときにのみ、「美しさ」や「強さ」を手に入れられると知ったとき、もうそれを恐れるだけの自分には戻りません。
むしろボーナスモードです。
私も、ありがとうございます、と困難に感謝できるように少しはなれたでしょうか(^^)
同じ幻冬舎新書からでている同著者の作品に、「人間にとって成熟とはなにか」という作品があります。
こちらは2013年度の新書ランキング第一位を獲得しており、80万部を売り上げる大ベストセラーとなっています。
世間からの関心の度合いも窺い知れますね。
皆様も、「お気に入りの一節」、よろしければぜひお聞かせください(^^)